売れっ子芸者から一気に嫌われ者へ転落 唐人お吉

ハリスの元へ行った時をきっかけにお吉はまるで呪われたように暗いほうへとひきづられていくことになります。





ハリスは幕府の意図を見抜いていましたし、生涯独身を通した人物でしたので、お吉をお妾にしたとは考えにくいのですが、下田の人々はお吉を〝外国人に身を売った女”とみなしました。




本当はお吉がハリスのもとへいた短い時間、お吉はハリスの大好き牛乳をもらいに農家へ行ったりしていました



（タウンゼント・ハリス）

お役御免となったお吉はふたたび芸者に戻ります。

しかし下田の人々はお吉に冷たかった

外国人に身を売った女＝唐人おきちと呼ばれ芸者を続けることができなくなってしまいました。

また幕府の役人から受け取った莫大な報酬もまた下田の人々の嫉妬を煽ったとも言われています。

そしてお吉がやることはなぜか何もかも上手くいかなくなります。。

その原因の一つが、お酒でした

お吉は恋人、鶴松と同棲し髪結い業をはじめますが、周囲の偏見もあり上手くいきませんでした。
結果、髪結い業を廃業し、恋人とも別れることになります。




それを憐れと思った船主の後援で小料理屋、安直楼を開きますが、既にアルコール中毒になっており、酒がらやめられず酔っては暴れ、たった２年で廃業します

（お吉が開いた小料理屋さん）

その後は物乞いなどをしていましたが、明治２３年、稲生沢川門栗ヶ淵にお吉は身投げをして自殺しました。 

４８歳の若さでした。

川から引き上げられたお吉の水死体を下田の人々は「汚らわしい」と蔑み、斎藤家の菩提寺も埋葬を拒否しため、お吉の遺体は河川敷に３日間も放置されました。。

そして１番上の写真ですが〝お吉ではない”とも
言われています。写真が撮られた時期とお吉の年齢には１０歳ほど矛盾があるそうです

（本当の唐人お吉を写した言われている写真）

なのでお吉がどんな女性だったのか本当は分かりません。