
その証拠に美術作品の多くは恋愛がテーマになっています![もぐもぐ]()

まるでこの甘美な瞬間に永遠の終わりが来ませんように、そしてもう二度と愛する人が遠くに行ってしまいませんようにと願っているかのごとくに。)
しかしなぜ人々の関心は死と愛に向くのか![?]()

ーそれはそのいずれもが強大で人々がそれらに振り回されていたからだ。
死はどうにも避けようがない。死を避けられた人間など一人もいない。
そして恋愛は常に思い通りにはいかない。だからといって平然としていられるほど私たちの心は強くない。結果的に私たちは恋愛のために悩み、苦しみ、泣く。そして笑い、喜び、涙を流す。。
1479年11月6日カスティーリャ女王イザベル1世の次女として生まれたファナ![ニコ]()
![ラブラブ]()


幼少期は内気な性格で一人で過ごすことを好み、読書家で多くの言語を習得しました![ニコニコ]()
![ルンルン]()


仲睦まじく尊敬しあう父母の元で厳格に、しかし愛情いっぱいの家庭で育ちました。
1496年ファナ16歳の時結婚話が持ち上がりました
結婚相手は1歳年上のハプスブルク家の長男で金髪碧眼の美男子として有名だったブルターニュ公フィリップでした
結婚式の前日、2人は初めて顔を合わせました![ニコニコ]()


ファナは噂通りの金髪碧眼の美男子だったフィリップに熱烈に惹かれ、フィリップもまた黒髪黒眼のエキゾチックな美人であるファナに心を惹かれた。
正式な結婚式はまだ挙げていないというのにフィリップは「誰でもいいから司祭を連れて来い!!」と叫美司祭を呼びつけた。
1496年フィリップ美公18歳ファナ16歳。
その場で形ばかりの式を挙げるや、初々しい花嫁を抱き上げベットインしてしまいました![口笛]()

結婚当初2人は情熱的に愛し合いました![ニコニコ]()


1498年長女レオノールを出産。
そして1500年世継ぎであるカルロス(後の神聖ローマ帝国皇帝カール5世、ならびにスペイン国王)を出産した時から夫フィリップはファナに飽き始め、女官たちを相手に浮気を始めました![えーん]()
![アセアセ]()


夫フィリップは背は高く瞳は青く甘いまなざしの自らの魅力を自ら知っていました![口笛]()

さらに陽気で話がうまくダンスが得意でスポーツ万能、手足が長く美しい指が自慢。まるで少女漫画の王子様のよう。これでモテないはずがありません![滝汗]()

夫フィリップの好みは金髪碧眼の女性だったのでしょうか![滝汗]()
フィリップの浮気相手の女官たちはいつも金髪碧眼、色白の美女ばかりでした。


夫を熱愛していたファナは夫の浮気を許せませんでした![イラッ]()
![炎]()


なんとファナは鋏を持って飛びかかり
美貌の女官の自慢の金髪を切り刻み、さらに頬に切り傷を入れ、暴れまわった。
そして〝あのスペイン女はおかしい、〟という噂が宮廷中に広がっていった。。
さらファナの最大の不幸は彼女の祖母が精神を病んでいたことかもしれない。
(イザベル・デ・ポルトガルの狂気。ベレグリ・ロケ)
ファナの祖母、イサベル・デ・ポルトゥガルは完全に狂気に陥っていたためファナにも遺伝している、と思われた。
イザベル・ド・ポルトガルは「アレバロの狂女王」と呼ばれ42年間幽閉されていました。
1506年夫フィリップはテニスに似たペロタというスポーツのあとに飲んだ冷水にあたり、9月25日に突然死去。
夫フィリップはまだ28歳の若さだった。
衝撃を受けたフアナは完全に正気を失った。
夫フィリップの埋葬を許さず、その棺を運び出して馬車に乗せ、数年間カスティーリャ国内をさまよい続けた。
王室礼拝堂のあるグラナダを目指したとも言われている。
(フランシスコ・プラディーリャ作 『狂女ファナ』プラド美術館)
夫フィリップが突然死した時、ファナは6人目の子を妊娠中だった。
以前から精神的に不安定だったこともあり夫の突然の死を受け入れることができなかった。
再び夫の腕に抱きしめてもらえると信じるファナ。。
政略結婚だったというのに、しかも妻となって11年もたち、6人目の子供も生まれるというのに、夫と初めて会った時に感じた激しい恋心は絶望的なまでに変わらず保たれていた。
1508年、フアナは父王によってトルデシリャスのサンタ・クララ修道院に隣接した城館に幽閉された。女王は政治の場から忘れ去られ、「狂女」(La Loca)と呼ばれる。
フアナは40年以上の幽閉生活の末、1555年に生涯を閉じたが、正式には崩御するまで退位を拒み、女王であり続けた。
サインをする際も、フアナは最期まで「ヨ・ラ・レイナ」(Yo la reina:我、女王)としていた。政治的には母譲りの芯の強さを発揮し、「王は我のみ」(solo yo)と宣言した。
1555年4月12日、華やかな大航海時代に29歳からファナは冷たいトルデシーリャスの宮殿に46年間幽閉され76歳で亡くなった。
狂女ファナ(ファナ・ラ・ロカ)と呼ばれるが本当に狂っていたか真相は永遠の謎である。